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陰暦の西行忌ソメイヨシノかな
桜好き歌も好きなり西行忌 猫髭虚子のパクリで詠んでみたが、西行というのは、有名な割にわたくしにはピンと来ない歌人である。これ一句という魂を攫われるような句に出会わない。もっとも高名な歌は「吉野山こずゑの花を見し日より心は身にも添はずなりにき」(「賊後拾遺集」)だが、「すべての人の心を揺する名歌」と塚本邦雄が絶賛しても、わたくしの心は動かない。なんでかなあと昔から思っていたが、そうか、俺は桜がそれほど好きではないからだということに今気づいた。当時は染井吉野はまだ開発されていないから山桜であるが、染井吉野の親の大島桜は好きだが、どうも染井吉野という桜が好きになれない。わたくしは激写老人でよく写真を撮るがこいつだけは一度もいいと思う写真が撮れないので、ついでに西行も嫌いなのかもしれない。西行は染井吉野を詠んだことがないのに、いいとばっちりということになる。
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陰暦の西行忌ソメイヨシノかな
桜好き歌も好きなり西行忌 猫髭
虚子のパクリで詠んでみたが、西行というのは、有名な割にわたくしにはピンと来ない歌人である。これ一句という魂を攫われるような句に出会わない。もっとも高名な歌は「吉野山こずゑの花を見し日より心は身にも添はずなりにき」(「賊後拾遺集」)だが、「すべての人の心を揺する名歌」と塚本邦雄が絶賛しても、わたくしの心は動かない。なんでかなあと昔から思っていたが、そうか、俺は桜がそれほど好きではないからだということに今気づいた。当時は染井吉野はまだ開発されていないから山桜であるが、染井吉野の親の大島桜は好きだが、どうも染井吉野という桜が好きになれない。わたくしは激写老人でよく写真を撮るがこいつだけは一度もいいと思う写真が撮れないので、ついでに西行も嫌いなのかもしれない。西行は染井吉野を詠んだことがないのに、いいとばっちりということになる。
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