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直木賞絵にも描けない南国忌 猫髭芥川賞の芥川龍之介がよく読まれている、というか全集としては何度も出て売上部数ではトップクラスなのに対して、直木賞の直木三十五はほとんど読まれていないのではないか。昭和9年に出たものを平成3年に復刊したきりで、文庫も「南国太平記」ぐらいしか見たことが無い。わたくしは代表作選集を古書店で求めたが、安かった。地元の「水戸黄門」映画(月形龍之介の)のファンだったので、その縁で読んでいる。映画の脚本や監督もする才人であるが、代表作「南国太平記」は三田村鴛魚に「大衆文芸評判記」で槍玉に挙げられて考証の間違いを散々指摘された。鴛魚翁には「時代小説評判記」もあり、こちらでは島崎藤村や吉川英治もこてんぱん(笑)。芥川賞と直木賞とどちらが面白いかと言えば圧倒的に直木賞の小説の方が面白い。ただ、選者にも寄る。宮部みゆきの「理由」など選者のやっかみが露骨な駄作を挙げて選者である作家たちが宮部みゆきの才能に嫉妬した選としか思えない。山本周五郎賞と大宅壮一ノンフィクション賞は外れがないように思うが。
鞍に尻霞む ロバチェフスキーの忌
破天荒も今は昔の南国忌
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直木賞絵にも描けない南国忌 猫髭
芥川賞の芥川龍之介がよく読まれている、というか全集としては何度も出て売上部数ではトップクラスなのに対して、直木賞の直木三十五はほとんど読まれていないのではないか。昭和9年に出たものを平成3年に復刊したきりで、文庫も「南国太平記」ぐらいしか見たことが無い。わたくしは代表作選集を古書店で求めたが、安かった。地元の「水戸黄門」映画(月形龍之介の)のファンだったので、その縁で読んでいる。映画の脚本や監督もする才人であるが、代表作「南国太平記」は三田村鴛魚に「大衆文芸評判記」で槍玉に挙げられて考証の間違いを散々指摘された。鴛魚翁には「時代小説評判記」もあり、こちらでは島崎藤村や吉川英治もこてんぱん(笑)。
芥川賞と直木賞とどちらが面白いかと言えば圧倒的に直木賞の小説の方が面白い。ただ、選者にも寄る。宮部みゆきの「理由」など選者のやっかみが露骨な駄作を挙げて選者である作家たちが宮部みゆきの才能に嫉妬した選としか思えない。
山本周五郎賞と大宅壮一ノンフィクション賞は外れがないように思うが。
鞍に尻霞む ロバチェフスキーの忌
破天荒も今は昔の南国忌
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