ジャン・アンリ・ファーブル Jean-Henri Casimir Fabre ≫Wikipedia ≫画像
生物学者 享年91歳・1915年
種田山頭火 ≫Wikipedia ≫画像
俳人 享年57歳・1940年
チコ・マルクス Chico Marx ≫Wikipedia ≫画像
喜劇俳優 享年74歳・1961年
エディット・ピアフ Édith Piaf ≫Wikipedia ≫画像
歌手 享年47歳・1963年
ジャン・コクトー Jean Cocteau ≫Wikipedia ≫画像
芸術家 享年74歳・1963年
西島麦南 ≫google ≫amazon
俳人 享年86歳・1981年
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蟻の巣が国境越えてファーブル忌 春休
はだしで歩く種田山頭火の忌 遥
ここで泊ろう種田山頭火の忌 遥
山に分け入る種田山頭火の忌 遥
体内の虫静かなるファーブル忌 遥
残酷な黒糖●ジャン・コクトー忌 猫髭
詩人の自伝あるいは自伝的作品で文句無しに面白くて度肝を抜かれるのは、ジャン・コクトーとチャールズ・ブコウスキーに指を屈するだろう。まだコクトーやブコウスキーの作品を読んでいない人は幸いなるかな。実に型破りで破天荒な世界があなたを待っている。コクトーは社交界を、ブコウスキーは掃溜めを、という違いはあるが、何と言っても二人とも名前からして詩人である。
スカラベの晩餐会へファーブル忌 猫髭
天気さん的言い方をすれば、私の生きた何十年かの時間のなかに、ピースフルなもの、悦ばしいものが、もしもあったとしたら、その何パーセントかは、ファーブルから生まれたものです、と言えるほど、山田吉彦と林達夫という稀代の碩学が訳した『ファーブル昆虫記』(岩波文庫、二十分冊)は、「歎異抄」と「エックハルト説教集」と並ぶ人間が到達し得る最深の思想に届いていると思われる「昆虫たちの思い出」である。
嘘だと思うなら、第一分冊の最初の「聖(ひじり)たまこがね」の章を読んで、第九分冊に飛び、その続編をお読みになればよい。聖たまこがねとはスカラベと呼ばれる黄金虫の仲間で糞ころがしのことだが、その史上最大のこれ以上尾篭なる晩餐会はありえないというシーンを綴るファーブルの博学にして詩的でユーモラスな豪華絢爛たる筆致に、腹を抱えて笑いながらも、その地に付いた地味溢れる思想の強靭さに舌を巻くだろう。糞虫の作り出す梨玉の造形の美しさに驚いてくだしゃんせ。
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