週刊俳句のスピンオフ。忌日俳句をつくるサイトです。
ぽつてりと膨らむルージュ今日子の忌 遥
日めくりに諭され相田みつをの忌 露結
ユルスナールの忌や傘要らぬほどの雨 ameoセロファンの鳴る音ユルスナールの忌 ameo
土産物重たし相田みつをの忌 恵相田みつを忌吉原に住む母子 恵カバの腹ぷつくり岸田今日子の忌 恵妖精の住む谷あるや今日子の忌 恵
すれちがふ顔みな岸田今日子の忌 露結
風が窓慣らして岸田今日子の忌 ameo
黒い靴探してユルスナールの忌 猫髭イタリア文学者の須賀敦子が「ユルスナールの靴」で彼女を論じてくれたおかげで、白水社から六巻のユルスナール選集が出たのは僥倖だった。岩波文庫の「とどめの一撃」に魅了されて、ユルスナールを読み始めるのが普通のコースだが、わたくしは須賀敦子に惚れて、彼女の愛するものなら何でも読みたいというコースを辿った。惜しくも癌で亡くなったが、今でも彼女の全集は文庫になったり広く読まれているので、ユルスナールの情念の美学もまた読まれ続けるだろう。
ジャングルの上のあをぞら惣治の忌 猫髭「少年王者」「少年ケニア」は主人公よりもあそこに出てくる少女や女王に惹かれた。色っぺえというか何というか、性の目ざめをくすぐるような匂いがあった。手塚治の少女には全く不感症だった。多分匂いが無いからだろう。体臭を描けなければ女を描いた事にはならないのかも。
生き方も下手巧?相田みつをの忌
洞窟にけものの匂ひ今日子の忌
水臭き釣り堀相田みつをの忌
匂ひしてから雨降るユルスナールの忌
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ぽつてりと膨らむルージュ今日子の忌 遥
日めくりに諭され相田みつをの忌 露結
ユルスナールの忌や傘要らぬほどの雨 ameo
セロファンの鳴る音ユルスナールの忌 ameo
土産物重たし相田みつをの忌 恵
相田みつを忌吉原に住む母子 恵
カバの腹ぷつくり岸田今日子の忌 恵
妖精の住む谷あるや今日子の忌 恵
すれちがふ顔みな岸田今日子の忌 露結
風が窓慣らして岸田今日子の忌 ameo
黒い靴探してユルスナールの忌 猫髭
イタリア文学者の須賀敦子が「ユルスナールの靴」で彼女を論じてくれたおかげで、白水社から六巻のユルスナール選集が出たのは僥倖だった。岩波文庫の「とどめの一撃」に魅了されて、ユルスナールを読み始めるのが普通のコースだが、わたくしは須賀敦子に惚れて、彼女の愛するものなら何でも読みたいというコースを辿った。惜しくも癌で亡くなったが、今でも彼女の全集は文庫になったり広く読まれているので、ユルスナールの情念の美学もまた読まれ続けるだろう。
ジャングルの上のあをぞら惣治の忌 猫髭
「少年王者」「少年ケニア」は主人公よりもあそこに出てくる少女や女王に惹かれた。色っぺえというか何というか、性の目ざめをくすぐるような匂いがあった。手塚治の少女には全く不感症だった。多分匂いが無いからだろう。体臭を描けなければ女を描いた事にはならないのかも。
生き方も下手巧?相田みつをの忌
洞窟にけものの匂ひ今日子の忌
水臭き釣り堀相田みつをの忌
匂ひしてから雨降るユルスナールの忌
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