週刊俳句のスピンオフ。忌日俳句をつくるサイトです。
けふカミュが死んだ昨日か四日かな 猫髭実存主義の洗礼をもろ受けたので、サルトルもカミュもメルロ・ポンティもフッサールやハイデッガーまで遡って一生懸命読んだが(ほとんどちんぷんかんぷんでした)、カミュが一番の小物だったと思うけど一番ハンサムで、特に『異邦人』の冒頭数行は名訳だったせいもあるが(ママンだぜ、ママン)、この数行以外はいらないというほど当時は、ショックを受けました。映画のマルチェロ・マストロヤンニは福山の龍馬と同じくらいミスキャスト。
リラの根に残酷な雨エリオット忌 猫髭
生ごみをけふは出す朝ベルグソン忌 猫髭小林秀雄の未完のベルグソン論『感想』も、カミュの『異邦人』と同じく「母が死んだ」と始まる。「門を出ると、おつかさんといふ螢が飛んでゐた」という「或る童話的経験」につながるのだが、今はもう小林秀雄もベルグソンも読まれないだろう。「生命の躍動」など、恥かしくて聞いていられない時代だから。
人類の友の死さびしきベルクソン忌
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けふカミュが死んだ昨日か四日かな 猫髭
実存主義の洗礼をもろ受けたので、サルトルもカミュもメルロ・ポンティもフッサールやハイデッガーまで遡って一生懸命読んだが(ほとんどちんぷんかんぷんでした)、カミュが一番の小物だったと思うけど一番ハンサムで、特に『異邦人』の冒頭数行は名訳だったせいもあるが(ママンだぜ、ママン)、この数行以外はいらないというほど当時は、ショックを受けました。映画のマルチェロ・マストロヤンニは福山の龍馬と同じくらいミスキャスト。
リラの根に残酷な雨エリオット忌 猫髭
生ごみをけふは出す朝ベルグソン忌 猫髭
小林秀雄の未完のベルグソン論『感想』も、カミュの『異邦人』と同じく「母が死んだ」と始まる。「門を出ると、おつかさんといふ螢が飛んでゐた」という「或る童話的経験」につながるのだが、今はもう小林秀雄もベルグソンも読まれないだろう。「生命の躍動」など、恥かしくて聞いていられない時代だから。
人類の友の死さびしきベルクソン忌
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