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馬生忌よ酒の呑みたくなる顔よ 猫髭十代目金原亭馬生はわたくしの最愛の落語家だった。親父の志ん生も好きだったが、馬生の芸の渋さは格別だった。その人に会うと酒が呑みたくなる顔というのは、ああいう顔を言う。谷中に「鳥よし」という馬生の行き付けの店があり、酒で死んだ馬生に鍛えられたのだろう、ここの酒と肴は絶品である。
目薬の沁みる棟方志功の忌 遥ガラス切る音の棟方志功の忌 遥目立て屋の来たる棟方志功の忌 遥志功忌の光る牛乳瓶の底 遥
顔寄せて文書き急ぐ志功の忌 春休
>馬生の芸の渋さは格別猫髭さん、こんばんは。私が小学生の頃、江戸落語のビッグネームは、文楽と圓生(志ん生にはちょっと間に合わなかった)。志ん朝はまだ洋服を着てドラマに出たりしていました(名人の道を突き進む前)。そんななか、お気に入りは馬生。残念ながらテレビの中の世界でしたが。
>そんななか、お気に入りは馬生。おお、同士よ!♪(笑)。滅多に馬生ファンにはお目にかかれないんで。しかし、志ん生一家は凄いね。まあ、親父があれだけ存在そのものが落語だと、血は争えねえというわけか。だってね、志ん生が杭に止まってじっとしてる鴎を見て、子どもらに、あいつ何考えてっかわかるかと聞いて、入水自殺を考えてんだ、って。こういう親を持った子どもがどういう大人になるか、ってえと、馬生か志ん朝になるっきゃない。わたくしは馬生の高座を見ています。馬生の酒の飲み方を聞いて、コップ酒真似したり。江藤淳も何となく馬生に似ていて好きでした(笑)。みんな死んじゃったねえ。
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馬生忌よ酒の呑みたくなる顔よ 猫髭
十代目金原亭馬生はわたくしの最愛の落語家だった。親父の志ん生も好きだったが、馬生の芸の渋さは格別だった。その人に会うと酒が呑みたくなる顔というのは、ああいう顔を言う。谷中に「鳥よし」という馬生の行き付けの店があり、酒で死んだ馬生に鍛えられたのだろう、ここの酒と肴は絶品である。
目薬の沁みる棟方志功の忌 遥
ガラス切る音の棟方志功の忌 遥
目立て屋の来たる棟方志功の忌 遥
志功忌の光る牛乳瓶の底 遥
顔寄せて文書き急ぐ志功の忌 春休
>馬生の芸の渋さは格別
猫髭さん、こんばんは。
私が小学生の頃、江戸落語のビッグネームは、文楽と圓生(志ん生にはちょっと間に合わなかった)。
志ん朝はまだ洋服を着てドラマに出たりしていました(名人の道を突き進む前)。
そんななか、お気に入りは馬生。
残念ながらテレビの中の世界でしたが。
>そんななか、お気に入りは馬生。
おお、同士よ!♪(笑)。滅多に馬生ファンにはお目にかかれないんで。
しかし、志ん生一家は凄いね。まあ、親父があれだけ存在そのものが落語だと、血は争えねえというわけか。
だってね、志ん生が杭に止まってじっとしてる鴎を見て、子どもらに、あいつ何考えてっかわかるかと聞いて、入水自殺を考えてんだ、って。こういう親を持った子どもがどういう大人になるか、ってえと、馬生か志ん朝になるっきゃない。
わたくしは馬生の高座を見ています。馬生の酒の飲み方を聞いて、コップ酒真似したり。江藤淳も何となく馬生に似ていて好きでした(笑)。
みんな死んじゃったねえ。
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